土石流発生検知器機を設置し常時観測を実施しています

北海道大学では,降灰後に遠隔で土石流発生を検知する手法を開発しています。写真は2000年噴火後も活発な土砂移動が生じている有珠山外輪山の様子と土石流発生検知器機の設置の様子,この器機により遠隔で捉えた土石流発生のキャプチャ画像です。

器機設置による土石流発生の常時観測のほか,UAV(ドローン)による光学画像およびマルチスペクトル画像を定期的に取得しており,山腹の土砂移動状況や地表面変化を把握することで,土石流発生に寄与する様々な条件を多面的に研究しています。

有珠山山腹の様子

有珠山は近年もたびたび噴火している北海道有数の活火山です。写真は現在も活発な土砂移動がある有珠山外輪山斜面です。
2024/7/16-17: 検知器機設置の様子

土石流検知器機を設置しました。写真は設置地点まで荷揚げした資材を組み上げてカメラや水位計,雨量計などの器機を設置している様子です。
2024/7/29: 土石流発生の様子

河道の様子を遠隔でリアルタイム取得しています。写真は2024年7月29日8時頃に発生した土石流の流下動画のキャプチャ画像です。